ぴーひゃらのバスク留学日記

トビタテ留学JAPAN!7期生として、スペインバスク大学へ留学している私が日々の記録、スペイン留学に役立つ情報、バスクの情報について発信します!

イベント当日を振り返って~夢が実現するとき~

 こんにちは!ぴーひゃらです。

今日は私の留学生活を一転させたイベントについて、振り返りたいと思います!

 

私がイベントを計画するまでの経緯は*1で!

 

よさこいを踊らせてほしい!という私の希望を承諾してくれたのがJAPAN WEEKENDでした。ただ、問題は私一人では踊れないということ・・・。

 

所属している「学生よさこいチームおどりんちゅ」の代表さんに相談して、ODORINCHUとしてビルバオで踊ることを承諾してもらいました。

 

全体ラインでメンバーに呼び掛けてみたところ、本当に多くのメンバーが興味を持ってくれました、ビルバオのイベントステージは8人程度が踊れる規模だということで、はやく連絡してくれた7人のメンバーにお願いしました。

 

本当に急なお願いだったし、このイベントのためにお金を出して、スペインまで応援に来てくれたみんなには感謝してもしきれないです。そもそもそんなフッ軽な人なんていないと思って、ダメもとで聞いていたので人が集まったときには本当にびっくりしました。

 

さて、イベントとコラボさせてもらうにあたって私が社長に提案した企画は主に3つ。

・1時間程度のステージでの演舞を1日に2公演したい!

・その公演の中で、会場のお客さんに「総踊り」を教えて一緒に踊りたい!

・公演以外の時間は、YOSAKOIブースを設けて、よさこいに関する展示、衣装の試着、鳴子体験、直接お客さんと交流しながら説明したい!

 

でした。

 

なんとこの3つとも私が言ったまま承諾されました(なんでも言ってみるものですね笑)

 

さてさて、いよいよイベント当日です。

 

会場はバラカルドという駅からすぐのBILBAO EXHIBITION CENTRE(BEC!)。

不思議な形をしています・・・!ここでは年中様々な企画展やイベントが催されていて、日本でいう幕張メッセや東京国際フォーラムの展示ホールといった感じ?

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私たち、足袋と下衣装でビルバオのメトロに乗りました(笑)

 

ODORINCHUのブースには

4代に渡る衣装の展示や・・・

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私が部屋でコツコツ作っていた2メートルの展示物

よさこいの要素を1つ1つスペイン語で解説しました^^

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鳴子もメンバーに沢山持ってきてもらいました!

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準備満タンです!

 

10:00 少しずつお客さんが入場してきました!私たちのコーナーにも続々と人が!

みんな初めて見るよさこいの衣装に興味津々です。沢山あって選ぶの迷っちゃうよね

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英語、スペイン語が分からないメンバーたちも身振り手振りで頑張って対応してくれて本当に感謝。

 

みんな好きな衣装を選んで記念撮影!小さい子からご年配の方まで、「無料なの!?」ってキラキラした目で衣装を選んで喜んで写真を撮っていきます

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13:00-14:00/16:00-17:00 メインステージでの公演

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司会進行は全部わたしの拙いスペイン語でやりました(汗)。一つ一つの演舞の意味やストーリーをスペイン語で言えるようにちゃんと練習していきました。覚えたバスク語も披露。

 

演舞順はこんな感じ。

①2017年度演舞「輝夜」

②南中ソーラン

③総踊り「うらじゃ」

④2016年度演舞「うたかた」

⑤「輝夜」纏あり

 

実際のお祭りの雰囲気も伝えたかったので、後ろのプロジェクターには過去におどりんちゅがお祭りで踊ったときの映像と音源を重ねたものを流しました。

また、お客さんにも掛け声を一緒に言ってほしかったので字幕動画も作って工夫しました。

 

そして私が1番やりたかったことでもあり、1番の不安要素だった総踊り。企画したものの、日本人に似てシャイなバスク人は果たして一緒に踊ってくれるのだろうか・・・?というところ。

 

みんなで踊る前にスペイン語で軽く一連の動きをレクチャー。

 

踊ってくれました・・・・!!!!!!このみんなが一生懸命踊ってる感じたまりません!!!まさに私が実現させたかった空間でした!!!!

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見せ場である纏ありの輝夜もぜひご覧ください!

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2回目の公演ではアンコールまで!

すでに私たちの身体はボロボロのヘロヘロ(私だけか?)だったのですが、最後の力を振り絞って全力で踊らさせていただきました!!!

 

衣装替え後の湧き上がる歓声や、演舞後の鳴りやまない拍手。

今でも忘れられません。

 

来てくださったお客さん、応援に来てくれた日本のメンバー、JAPAN WEEKENDのスタッフさん方のおかげでステージでの演舞も展示も大成功に終わりました。

 

ブースには総勢100人以上来てくれたんじゃないかなと思います。私にとっては、来てくれたお客さん1人1人とスペイン語やバスク語でコミュニケーションを取ることができてとても嬉しかったです。

 

中には、私のファンになって、私を見つけるたびにハグをしにくる15歳の男の子や、「よさこい踊れるようになるにはどれくらい練習したらいいの?」なんて真剣に相談してくる小さい男の子がいたり。沢山の人とお話しして、この1日で3年分のスペイン語を話したような気分。この時まだスペインに来て2か月で、まだあまりスペイン語は話せなかったはずなのですが・・・なぜだかこの時だけは口からポンポンとスペイン語が出てくる、そして聞き取れる・・・!

いやぁ、追い込まれた時の人間ってすごいですね・・・(笑)

 

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全てをやり終えて、

 

強い意志をもって諦めずにやって良かった。

 

私のような無名の大学生でも、「やりたい」という気持ちがあって「行動に移す」、実現するまで「やり続ける力」があれば、こんなことが本当にできてしまうんだな・・・と。

このイベントの企画から実行までを通して自分でも成長を感じることができました。

 

そして同時に、沢山の方々の助けなしでは絶対に実現できなかったことだと思います。

困ったときは誰かに頼っていい、分からないことがあるなら聞けばいい、なんでも自分だけでどうにかしようとする必要はないんだ、ということもこの経験を通して学べたことでした。

 

イベントを終えた後にも、私のもとに沢山のメッセージが届きました。

「今までビルバオで、スペインでこんな日本文化は1度も見たことがない。素晴らしかった。」

「あなたがこの国に初めてYOSAKOIを広めた人だ!アニメやマンガばっかりのイベントに日本の伝統的なものを持ってきてくれてありがとう!是非来年も続けてほしい。」

 

イベントの主催者の方々からも沢山のお褒めの言葉を頂きましたし、嬉しいことに次のオファーまで頂きました。

 

残念ながら今現在、私は大学2年生で6か月間の留学をしている身なので、いつここにまた戻って来れるか分かりません。ですが、きっとまたパワーアップした姿でバスクの土地に戻ってこれることを楽しみにしています。

 

私がこの地で踊ったことで、誰かのキッカケになれていたら嬉しい。

 

マンガやアニメなどのポップカルチャーに注目が偏りがちな今、

「よさこい」という新たな文化がバスクの人たちの印象に残って

 

日本に行ってみたい!お祭りに参加してみたい!と1人でも多くの人たちが思ってくれていたら嬉しいです。

 

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!

 

 

 

 

 

*1:前回の記事